かつて私は教育の現場で上司から
「怒る」と「叱る」は違う、と教わりました。
してはいけないことをした子供に対して
感情にまかせて怒るだけでは、
子供には何も伝わらないよ、と。
子供が何か間違った方向に進んでいる
時には、自身の心は冷静に保ち、
子供がよりよい方向へ伸びていくように、
状況を広い視野から事態を把握して、
何がどうしていけないのかを
静かに(しかし毅然と)具体的に叱り、
良い行いをしたときには具体的に
褒める環境にあってこそ、よき人の
成長が望めるのではないでしょうか。
最近、政治や社会のことにおいても、
「怒り、叩く」人ばかりが急増して、
なにかを“育成”するような「叱り」の
世論が激減しているような気がするのは
私の思いすごしでしょうか。 |
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